R-GIRO成果報告会にて学生のデータサイエンス研究に関するポスター発表を行いました

2025年2月17日(月)に立命館大学大阪いばらきキャンパスで開催されました、立命館グローバルイノベーション研究機構(R-GIRO)「記号創発システム科学創成:実世界人工知能と次世代共生社会の学術融合研究拠点」の2024年度成果報告会にて、ポスター発表を行いましたのでご報告いたします。

今回の発表では、現代社会で重要性が増すデータサイエンスを、単なる専門技術(実学)としてだけでなく、幅広い視野で社会課題の解決や倫理的な意思決定を促す「新しい時代の教養(リベラルアーツ)」として捉え直すことの意義について提案しました。その中で、以下の点について考察と分析結果を示しました。

  • データサイエンスと市民的教養: 歴史を遡ると、データを扱う素養は古くから教養の一部と見なされてきました 。現代では、データに基づいて物事を判断し活用する能力が、社会人だけでなく広く市民にとって不可欠な「市民的教養」となり得る可能性を指摘しました。
  • データサイエンス研究の多様性: 実際に滋賀大学大学院データサイエンス研究科の修士論文を分析した結果、データサイエンスの研究は数学や情報学といった理系分野に留まらず、社会科学的な視点を含む多様なテーマで取り組まれていることを確認しました。これは、データサイエンスが実学の側面と、より広い学際的な領域をカバーする学問であることを示唆しています。

この発表を通じて、データサイエンスがこれからの社会でより普遍的な「知の基盤」として機能し得ることをお伝えできたのであれば幸いです。

当日は、ご来場いただいた皆様と有意義な意見交換をさせていただきました。この場をお借りして感謝申し上げます。また、本研究にあたりご指導いただきました共同発表者の山中司先生(立命館大学生命科学部)にも深く感謝いたします。

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